Language:
Japanese
In:
末梢神経, 2008, Vol.19(2), pp.443-446
Description:
「はじめに」毛様体神経節栄養因子(ciliary neurotrophic factor:CNTF)は強い神経生存維持作用を有する. CNTFは末梢神経系ではSchwann細胞で強く発現し, また未分化の段階での発現は低く, Schwann細胞の分化・成熟と共に発現が増加する. ところで組織・臓器の分化・成熟・維持には様々な転写調節因子が関与し, 各段階で必要な遺伝子の発現を制御することで分化・成熟・維持に重要な役割を果たしている. Schwann細胞では未分化の段階ではPax3, 中間段階ではOct-6, そして分化・成熟に従いSox10, Krox20などの転写調節因子が関与する. またSox10やKrox20の異常が末梢性遺伝性神経疾患を引き起こすことも知られている. 今回我々は, CNTFがこうしたSchwann細胞特異的な転写調節因子により発現コントロールされているかを検討した.
ISSN:
0917-6772
Source:
Medical*Online (Meteo, Inc.)
URL:
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