食品衛生学雑誌
Online ISSN : 1882-1006
Print ISSN : 0015-6426
ISSN-L : 0015-6426
調査・資料
ゴム製器具・容器包装における亜鉛試験の試験室間共同試験
柴田 博六鹿 元雄阿部 裕伊藤 禎啓大坂 郁恵大野 春香大野 浩之大野 雄一郎尾崎 麻子柿原 芳輝小林 尚城野 克広関戸 晴子薗部 博則高坂 典子但馬 吉保田中 葵田中 秀幸中西 徹野村 千枝羽石 奈穂子疋田 晃典三浦 俊彦山口 未来渡辺 一成穐山 浩
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 56 巻 3 号 p. 123-131

詳細
抄録

食品衛生法におけるゴム製器具・容器包装の亜鉛(Zn)試験法の性能を評価するため,水または4%酢酸による亜鉛溶液6種を検体として用いた試験室間共同試験を行った.当試験には18機関が参加し,濃度非明示の6検体(各2測定)についてフレーム方式原子吸光光度法,誘導結合プラズマ発光強度測定法および誘導結合プラズマ質量分析法によりZnの定量を行った.その結果,いずれの測定法においても真度が97~103%,併行精度(RSDr)が0.7~4.9%,室間再現精度(RSDr)が1.7~8.9%であり,性能パラメーターの値は目標値(真度:80~110%,RSDr:10%以下,RSDr:25%以下)を満たしており,規格試験法として十分な性能を有していることが判明した.

著者関連情報
© 2015 公益社団法人 日本食品衛生学会
前の記事
feedback
Top